カタックダンスの見どころ
カタックダンスとはインドの4大古典舞踊のひとつで、北インドの踊りです。
紀元前5世紀頃に、ヒンドゥー教の語り部(カタカ)達が神話を伝え歩いたのが起源と言われています。
カタックダンスは直立姿勢で、足にグングルという真鍮の鈴を100〜200個つけ、足の裏、踵、つま先、側面など様々な部位を使いリズムを刻みながら裸足で踊ります。
ムガル帝国時代に皇帝がカタカの芸術性を評価し、「宮廷舞踊」として発展を遂げました。
ペルシア文化の影響による複雑なステップ、回転、表現などが加わり、また楽器や音楽もペルシアの影響を大きく受けています。
イスラーム神秘主義、スーフィーの旋回舞踊の影響なども受け、ヒンドゥーの神に捧げる舞の要素とイスラーム宮廷舞踊としての華やかで技術的な要素を併せ持つ踊りとなりました。
また、一説ではジプシーにより西方に伝わり、フラメンコの源流になったとも言われています。
カタックにはラクナウ、ジャイプル、バラナシという三つの流派(ガラナ)があります。
今回ライブパフォーマンスを行う浮花(FUKA)はジャイプルガラナ、岡田麻衣子はラクナウガラナで、基本的にカタックの旋回は左回りですがジャイプルガラナは左右両方に回ります。
旋回時の腕の使い方も違っていますので、注目してご覧いただければ幸いです。
カタックは師匠から口伝で踊りを習いますが、その際にボールという言葉を使います。ライブではボールも披露しますのでお楽しみください。
また群舞では、Anoushka Shankarというシタール奏者による楽曲を、上記の2名に加えJeera、Harryの4名でカタックのフュージョンダンスとして踊ります。
インド古典のライブでは「キャバテ!」というかけ声があり、これは「kya baat hai」というヒンディ語で「お見事!」のような意味合いになります。
良い場面や旋回がキマった時には是非「キャバテ!」で会場を盛り上げてくださいね。